6月下旬、札幌市にあるサッポロファクトリーで開催中の「アニメージュとジブリ展」へ家族で行ってきました。
スタジオジブリが好きになり、中学生の頃にはアニメ専門誌「アニメージュ」を購読していた私。
小さいころ「魔女の宅急便」を映画館に家族で見に行ったことを今も印象的に覚えていますし、中学生の頃には、主人公が自分同じ14歳という設定だった「耳をすませば」に最高潮でハマり、一時期オタクになりました(笑)
アニメージュはアニメスタッフのインタビューも多く取り上げていた雑誌で、映画に込められた世界観やスタッフの表現することへの情熱や制作秘話を知れる貴重な雑誌でした。
いまでこそネット情報やドキュメンタリー映像も多いですが、約30年前の当時は本からの情報がメインでした(もうそんなに経ったのか、、、(笑))
今回の企画展は、スタジオジブリで作られた作品の原画展示が中心なのかなと思っていたのですが、その前の前の、、、アニメージュが発刊された当時の流れやスタジオジブリ以外のアニメ作品の展示もいっぱい。
私は一極集中のジブリファンだったため(笑)初めは若干拍子抜けしましたが、展示をよく見るととんでもない、どんどんと引き込まれていきました。
中でも、機動戦士ガンダムの鉛筆で書かれた原画に釘つけに。
私はガンダムを一度も見たことがありません。
しかし、その鉛筆の線から登場人物が動き出す様子がありありと想像できました。
線が力強く、線の先まで繊細で、線に命が生まれてる、絵に魔法がかかっているようにも思えました。感動でした。
うまく説明できなくてもどかしいですが、明らかに感情を動かされる線で、しばらくその場から動けませんでした。
それとはまた別に、絵の具で描かれた背景画の展示でも。
私の観たことのないアニメで、その絵には人物画もセリフも音も何もついていない風景画なのですが、観ていると明らかに場面の音が聞こえる。
聞こえるような気がするというのが正しいのですが、私自身の記憶から聞いたことのある音を想像させているのだと思いますし、絵から想像力が刺激されているということも感じます。
とても久しぶりにアニメの作り手の世界に触れて、かなりドーパミンが出ました(笑)
展示観覧中は中学生の自分に戻っていたような気がします(笑)なんだか嬉しい。
どうもアニメに限らずですが、作り手の舞台裏を知れる時や絵の展覧会の時は、夢中度が増す気がします。
私は元々絵を描くことが好きな子供でしたが、夢中になったアニメを通して、絵を見る事や物事の奥を知る事を楽しく感じ、アニメ以外の物事へと関心が広がっていき、今に至っています。
絵が動く映像に興味があったので、絵から生まれる空間の力を身につけたい、それが次第に空間デザインへと関心が広がり、こうして建築設計を仕事として続けています。
不思議な歩みかもしれません(笑)
もの作りへの興味の始まりはアニメだったのかもしれないと、こうして文章を書いていて思いました。面白いものですね。
線の持つ力。絵の力。
展覧会では現物を見ることができ、それを心底感じました。
自分を振り返りつつ、アニメで表現を追求する方々へ尊敬の念がさらに深まった展覧会でした。