2024年1月は、北海道の岩見沢市上幌にあるワイナリー「10R (トアール)」さんのワインのエチケット(ラベル)デザインの新規デザインや更新を行っていました。
前々職の設計事務所(フーム空間計画工房)に勤めていた際、10Rさんのワイナリー建設の設計監理担当だったご縁で、2012年の初ヴィンテージからエチケット(ラベル)デザインを続けさせていただいています。
設計期間中は外観や内観など様々なスケッチを描いてご提案するわけなのですが、建設当時のスケッチがきっかけとなり、10Rを営むガットラヴさんから「デザインしてみませんか」と声をかけてくださったのでした。とても嬉しかったです。
とはいえ本業は建築のわたし、プロのデザイナーや画家の方々と比べると、稚拙で本当に穴があったら逃げ込みたい位に恐縮なのですが、依頼してくださったガットラヴさんのなにかしらのアンテナに引っかかったのだと信じ(笑)続けています。
自社畑の上幌ワインのシリーズ、親交のある農家さんからの買いブドウのKWtNシリーズ、ウィットに富んだ遊び心あるタイヤマンシリーズ、デザインしたものは19個位になりました。
10Rのガットラヴ・ブルースさん、亮子さんから感じる「ブドウとワインへの誠実さや実直さ、喜び」を透明度高く、ストレートに、そして手作業で作られているという感覚も織り込めるように、2012年当時から水彩を主軸にしています。
毎年ヴィンテージ更新と新規デザインの声をかけてくださる度、新鮮さと喜びが湧いてきます。
デザインのお題の内容を伺うと都度納得もあり、発見もあり、難しいことを抜きにしてワクワクとしてきます。
自然物を人の手や知識を使って人の楽しみや喜びに変えていく、ワインも木造設計も共通するところがあるのではと感じています。
出来上がったものを楽しんでもらえる場が想像できる、場面は違えどもそのような仕事の機会を頂けてとても感謝です。
今年のデザインのお題も楽しく悩み、面白い制作期間でした。
3月上旬にラベル貼りが完了、出荷となったとのこと。
今年も10Rさんのワインが美味しい場へ広がっていくこと、心より嬉しく楽しみにしています。